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ハノイ市保健局傘下のハノイ疾病管制センター(CDCハノイ)における新型コロナウイルス検査設備調達に関する汚職事件で、ハノイ市人民裁判所は12日、被告10人に有罪判決を下した。
この事件は、被告らがCDCハノイにおけるリアルタイムPCR法(遺伝子増幅法)による新型コロナウイルス検査装置の調達で、取引価格を談合により水増しし、国に非常に大きな損失をもたらしたもの。
1台の輸入価格は20億VND(約910万円)程度だったが、調達価格はその3.5倍に相当する70億VND(約3200万円)に吊り上げられていたことが確認された。事件に関与した被告10人はいずれも「競売入札に関する規定に違反し甚大な被害をもたらした罪」に問われていた。
主犯格のCDCハノイ元所長のグエン・ニャット・カム被告(男)は禁固10年の判決を言い渡された。CDCハノイの元幹部および医療設備会社の元従業員の計9人は執行猶予付き禁固3年~禁固6年6か月の判決だった。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が国に大きな悪影響を及ぼしている中で、被告らが医療機器設備の調達において汚職を働いたことは党の尊厳の損失につながることから、抑止力が必要だとして厳しい判決が下された。