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「ベトナムはこの4年間に600万人余りが貧困から、200万人余りが準貧困から抜け出しており、国際社会から貧困削減の効果的なモデルとして評価されている」。11日にオンライン形式で開かれた2016~2020年期貧困削減全国総括会議で、ダオ・ゴック・ズン労働傷病兵社会相が発表した。
全国の貧困世帯率は2010年に14.2%だったが、2015年に4.25%、2019年には3.75%まで減少した。2015~2019年に年平均▲1.53%減少したことになり、2020年は2.75%になると予測されている。
成果を示す一方でズン氏は、貧困削減の結果はまだ安定しておらず、貧困層に逆戻りする再貧困化現象が、山岳地や少数民族が多く居住する地域、洪水などの自然災害が多発する地域で発生していると指摘した。2016~2019年の年平均再貧困化率(貧困脱却世帯に占める比率)は4.09%に上る。
貧富の格差をはじめ、地方間の基本的社会サービスや市場にアクセスできる条件、雇用条件などの格差は依然として縮小していない。特に北部や中部高原の山岳地帯では、貧困世帯率が50%を超える地域が多い。少数民族の貧困世帯数の全国のそれに占める比率は58.53%(2019年)に上っている。