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ハノイ市バーディン区のタンロン中学校で1日、万国郵便連合(UPU)主催の第49回世界手紙コンテストの授賞式が行われた。ベトナムの国内大会で最優秀賞を受賞した北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市のズイタン中学校に通う中学2年生(日本の中学1年生に相当)のファン・ホアン・フオン・ニーさんが3位(銅賞)に輝いた。
ベトナムがこのコンテストに参加したのは今回が32回目で、ベトナム人の生徒が入賞を果たしたのは15回目となった。
第49回のテーマは、「私たちが暮らす世界について大人たちに手紙を書きましょう」だった。ニーさんは、「おこわ売りのスオンばあさん」というタイトルで、ビニール袋の使用を制限することによる環境保護を訴えた。
ニーさんは、おこわをビニール袋に包めば手早く済んで便利だが、健康や環境に害を及ぼしかねないとした上で、「スオンばあさん」が売るおこわはバナナの葉で包まれており、健康にも環境にも優しい一方、包むのに時間がかかって客足が遠のいてしまったと綴った。その後「スオンばあさん」は、おこわを売るときに「健康と環境を一緒に守りましょう」というメッセージを添えたところ、客足も戻ったという。
この手紙は、環境保護にあたり言葉を発したり考えたりするだけでなく、実際に行動することの大切さを訴えるとともに、ベトナムの文化や人々のイメージを世界に伝えているとして評価された。
また同日、情報通信省と教育訓練省、ベトナム郵便総公社(ベトナムポスト=Vietnam Post)などが、UPU主催の第50回世界手紙コンテストの国内大会を始動した。第50回のテーマは「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の経験について家族の1人に手紙を書きましょう」。参加対象は15歳以下のベトナム人の生徒。応募の締め切りは2021年2月28日。