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自然災害防止中央指導委員会によると、28日にベトナム中部を直撃した台風9号(アジア名:モラヴェ、日本では台風18号)の影響により、家屋227軒が倒壊し、8万8591軒の屋根が吹き飛ばされた。
最も大きな被害を受けたのは南中部沿岸地方クアンガイ省で、家屋約8万4499軒の屋根が吹き飛ばされた。また、中部各地の多数の庁舎や学校の屋根が吹き飛ばされたほか、漁船13隻(うち同地方ビンディン省6隻、同地方クアンナム省4隻)が沈没するなどの被害があった。
人的被害について、土砂崩れの下敷きになったり濁水に呑み込まれたりするなどして57人が死亡、または行方不明になっている。ただし、この中には海上での行方不明者は含まれていない。
中部では10月に入ってから台風や熱帯低気圧による暴風雨、洪水、地滑りが相次いで発生しており、捜索救難中に殉職した軍人を含め、これまでに230人の死亡が確認されている。
台風9号は、ベトナムにも大きな被害を出した2006年9月のシャンセン(日本では平成18年台風15号)と肩を並べる勢力で、ベトナムにとって直近20年間で最も深刻な台風だったとみられている。