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ホーチミン~チュンルオン間高速道路における通行料徴収権の違法販売および徴収額過少申告に関する事件で、最高人民検察院はこのほど、元交通運輸相らを起訴した。
同事件に関与した容疑者20人には、「会計に関する規定に違反し甚大な被害をもたらした容疑」および「公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し損失・浪費をもたらした容疑」がかけられている。
容疑者の中には、◇元交通運輸相(2011年8月~2016年4月)のディン・ラ・タン容疑者(男・60歳)、◇元交通運輸次官のグエン・ホン・チュオン容疑者(男・63歳)、◇国防省傘下タイソン総公社(Tong cong ty Thai Son)元会長 兼 社長のディン・ゴック・ヘ被告(男)の3人も含まれる。
南北高速道路の一部であるホーチミン~チュンルオン間高速道路は、商都ホーチミン市と南部メコンデルタ地方ティエンザン省を結ぶ全長63kmの道路で、2010年に開通した。事業主は交通運輸省傘下のクーロン総公社(Cuu Long CIPM)。
同省は2012年、グエン・タン・ズン前首相の承認のもと、同高速道路の建設に充てられた国家資本を回収するために通行料徴収権を販売する事業を管轄した。
主犯格であるタン容疑者は、交通運輸相という自身の立場を悪用して、ヘ被告の所有するイエンカイン製造貿易サービス(SX-TM-DV Yen Khanh)が徴収権(期間:2014年1月~2018年12月)を落札できるよう入札操作を指示していたことが明らかとなっている。
イエンカイン製造貿易サービスは財務状況が劣悪で、落札後は購入代金の支払いを渋り2017年になって初めて決済を完了したほか、会計ソフトのデータを改ざんするなどして徴収額の過少申告を行っていた。へ被告らは同事件で7250億VND(約33億円)を横領したとされている。