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農業農村開発省は22日、世界銀行の森林炭素パートナーシップ基金(Forest Carbon Partnership Facility=FCPF)と北中部地方での温室効果ガス排出削減購入契約(Emission Reduction Purchase Agreement=ERPA)を締結した。FCPFとの契約は世界で5番目、アジア太平洋地域では初となる。
契約によると、ベトナムが2018~2024年の期間中に、◇タインホア省、◇ゲアン省、◇ハティン省、◇クアンビン省、◇クアンチ省、◇トゥアティエン・フエ省の北中部6省で二酸化炭素1030万tの排出量削減計画を実行した場合に、FCPFが5150万USD(約54億1000万円)をベトナムに供与する。
世銀ベトナム事務所のキャロリン・ターク(Carolyn Turk)所長は、「ベトナムは(森林減少による温室効果ガス排出量の削減を目的とする)森林排出量削減プログラムで主導的な役割を果たしてきた。ERPAはベトナムにとって新たなページを開くことになる」と述べた。
ベトナムの温室効果ガス排出削減プログラムは、北中部の森林の減少・劣化の防止策と森林回復策を講じることが基本になる。森林の吸収量が削減量とみなされる。北中部の面積は510万haで、うち310万haが森林だ。