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自然災害防止中央指導委員会の12日夜の発表によると、熱帯低気圧の影響による豪雨と洪水により、6日から12日までに23人が死亡した。行方不明者も昨夜から1人増えて14人となった。
被害が出ているのは、北中部地方クアンビン省、同クアンチ省、同トゥアティエン・フエ省、南中部沿岸地方クアンナム省、同ダナン市、同クアンガイ省、南中部高原地方ザライ省、同ダクラク省、同ラムドン省。
トゥアティエン・フエ省では12日午前8時ごろ、産気づいて病院に向かう途中だった妊婦が濁流に呑み込まれて行方不明になるという事故が発生していたが、同日午後1時ごろに遺体となって発見された。
気象当局は11日夜から12日午後にかけて、北中部地方ハティン省からダナン市までの広い範囲で強い雨が降り続くと予想。各地の降雨量は150~250mm、クアンチ省の一部地域では460~563mmと予想されている。
現在、クアンチ省のタックハン川(song Thach Han)、トゥアティエン・フエ省のボー川(song Bo)、フオン川(song Huong)が最大警戒レベルの3を超えて氾濫中。各地の河川の氾濫で176の村・街区が水に浸かっており、9万5000軒近くが0.3~1.8m冠水し、約4万6000人が避難を余儀なくされているほか、主要な幹線道路も寸断されている。
さらに、追い打ちをかけるかのように12日午後には南シナ海で台風7号(アジア名:ナンカー、日本では台風16号)が発生。台風7号は、北部から北中部の地域に接近しており、14日から16日かけて広い範囲で大雨を降らせると予想されている。