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英国クイーンズ大学ベルファストで第6世代移動通信システム(6G)を研究しているベトナム人のズオン・クアン・チュン教授がこのほど、王立工学アカデミーの6G研究教授(Research Chair)に就任した。
チュン教授は、ブロードバンドと極めて負荷が小さい利点を利用した6Gとワイヤレスメディア、データ伝送、レーダー、撮像との組み合わせに焦点を当てた研究を指揮する。これらの研究は、遠隔診断や手術、自動運転車、教育支援ツールとしてのバーチャル・リアリティ(VR)、ヘルスケアなどの医療サービスに寄与することが期待されている。
6G研究教授への就任にあたり、チュン教授は「ワイヤレス通信やデジタル技術は、これまでも、そして新型コロナ禍の今もまた、新しい方法で私たちの生活を形作っている。6Gの研究は新しい未来を創造し、社会に利益をもたらすだろう」とコメントしている。
チュン教授は南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市出身の42歳。ホーチミン市工科大学で通信分野を専攻し、韓国で修士号、スウェーデンで博士号を取得。その後は博士研究員を経ずして2013年に英国クイーンズ大学ベルファストの准教授に就き、今年7月に同学の教授に就任し現在に至る。