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公安省傘下の密輸経済汚職犯罪捜査警察局(C03)は、ベトナム製を装って中国製の製品を国内外で販売していたとされる地場電機メーカーのアサンゾ・ベトナム(Asanzo Vietnam、ホーチミン市)の捜査を完了し、税関総局などの関連機関に捜査結果を送付した。
アサンゾ・ベトナムは、◇密輸、◇脱税、◇ベトナム製を装って海外の製品を販売し顧客を騙したことなどの疑惑が浮上していた。
密輸と脱税の疑惑についてC03は、権限を有するホーチミン市警察傘下の密輸経済汚職犯罪取締警察部(PC03)宛てに関連書類を移管し捜査を要請したほか、税関総局に対しアサンゾ・ベトナムとその系列企業に対する通関後検査を継続し、証拠などを発見した場合にはPC03にその書類を送付するよう要請した。
一方、ベトナム製を装って海外の製品を販売し顧客を騙したとの疑惑について、C03は、アサンゾ・ベトナムが輸入した部品をベトナム国内で組み立てて製品に仕上げ、その製品に「Made in Vietnam」のタグを付けることは、「ベトナムの現行法に沿っている」と結論付けた。
また、アサンゾ・ベトナムが日系シャープの香港合弁会社だったSharp-Roxy (Hong Kong)との間で電子製品購買や技術移転に関する事業提携契約を2017年1月24日付けで結んだとし、「日本の技術の集大成」の宣伝文句を使っていたことについて、シャープ株式会社(大阪府堺市)のベトナム現地法人であるシャープ・ベトナム(SHARP Vietnam)は事実に反するとしてこれを否定した。
しかし、公安省はこれまでのところ、「アサンゾ」ブランドの製品の販売において、顧客が騙されたと訴えるような告訴状は受け取っていないとし、さらにアサンゾ・ベトナムの代理店や販売者も、宣伝文句によらず、品質と価格そのものを評価した上で同社製品を取り扱っていたことを確認したという。