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フィリピン紙インクアイアー(Inquirer)によると、フィリピン当局は12日、首都マニラの北部にあるアンヘレス市クラーク経済特区内のフォンタナリゾートの立ち入り検査を行い、コンドミニアムで売春宿を経営していた中国人7人を逮捕し、売春を強要されていた女性らを救出した。
フィリピン警察の発表では、救出された女性は28歳から34歳までの中国人女性6人とベトナム人女性2人の計8人。さらに当局は今回の立ち入り検査で、現場にあった多額の現金を証拠品として押収した。
アンヘレス市街地では、中国人グループによる犯罪が横行しており、フィリピン当局が一掃に向けて取り締まりを強化している。今年6月には、当局による犯罪組織掃討作戦で中国人2人が警官に射殺された。警察は射殺した2人について、誘拐組織の一味だったと発表した。
フィリピン政府の統計によると、同国では約20万人もの中国人が働いており、その大半はオンラインカジノの運営に携わっている。不法就労する者も多く、実際の中国人労働者の数はこれよりさらに多いと見られている。
地元紙マニラ速報(Manila Bulletin)によると、昨年フィリピン国内で逮捕された中国人75人が12日に強制送還された。これは違法なオンラインカジノの運営で逮捕された中国人のうちのほんの一部に過ぎない。