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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の市中感染者が出たハノイ市とホーチミン市について、マイ・ティエン・ズン政府官房長官は29日夕方にインタビューに応じ、「社会的隔離措置を適用する計画はない」と明らかにした。
2大都市での市中感染はいずれも、クラスター(集団)感染が発生した南中部沿岸地方ダナン市に関連している。
ズン官房長官によると、両市は直近でダナン市から移動した人々を監視し、感染者や感染疑い者の行き来する場所を特定・封鎖するとともに、その接触者を特定・隔離する形で対応している。一般市民の日常生活は保障されるという。
ダナン市では、26日から首相指示第19号/CT-TTgに沿った社会的隔離措置が適用され、さらに28日からは感染源となった疑いのあるエリアで首相指示第16号/CT-TTgに沿った最も厳しい社会的隔離措置が適用されている。
同じく市中感染者が出た南中部高原地方ダクラク省では、30日から社会的隔離措置が適用されている。また、南中部沿岸地方クアンナム省人民委員会も、市中感染者が出た同省ホイアン市に対し、31日から社会的隔離措置を適用することを決定した。
なお、グエン・スアン・フック首相の29日付けの決定によると、省・市の人民委員会は状況を踏まえた上で、自己判断で首相指示第16号または首相指示第19号に沿った社会的隔離措置を適用することが可能となる。