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公安省傘下の麻薬犯罪捜査警察局(C04)は22日、元警察官の韓国人男が率いる麻薬密輸ルートを摘発し、容疑者5人(韓国人2人、中国人2人、ベトナム人1人)を逮捕したことを明らかにした。
逮捕された5人には、ルートの元締めである韓国籍のキム・スゥシク=Kim Soo Sik容疑者(男・60歳)と、その恋人であるベトナム国籍のフイン・ティ・ホア・チャン容疑者(女・40歳)も含まれる。
キム容疑者はチャン容疑者の名義でAPE機械設備輸出入会社(Cong ty TNHH Xuat nhap khau may va thiet bi cong nghiep APE)を設立し、この会社をカムフラージュとして韓国に「天然花崗岩」を輸出していた。
容疑者らはホーチミン市トゥードゥック区にある倉庫を借り、花崗岩を1m3のブロックに加工して、ブロックの中央に麻薬を隠していた。これは、韓国で20年にわたり警察官を務めていたキム容疑者が自身の経験を生かして編み出した隠し方だ。
花崗岩は通関手続きの際にレッドライン分類(セキュリティチェック必須)の貨物となっているが、セキュリティスキャナーでは花崗岩の中に隠された麻薬を発見することができない。
C04は張り込み捜査を経て19日未明、同市2区カットライ港で同社が韓国・仁川(インチョン)に輸出予定だった問題のコンテナを封鎖して立ち入り検査を実施し、コンテナから40kgの結晶状の薬物を発見・押収した。同時に容疑者らの家宅捜索も実施し、麻薬を発見・押収した。
同社は今回とは別に、以前にも5回にわたりインチョンに「花崗岩」を輸出したことが確認されている。C04は同ルートの全容を把握すべく、引き続き捜査を進めている。