(C) tuoitre |
ハノイ市中央小児病院は6月に硫酸を誤飲した患者を受け入れ、1か月にわたり集中治療を続けているが、患者は今もなお重症のままだ。
硫酸を誤飲したのは、東北部地方クアンニン省在住の11歳の少女。少女は6月26日に朝食をとった後、学校の近くにある商店でボトル入りの飲料を購入した。しかし、これを一口飲んだところ灼熱感があったため、地元の病院に救急搬送された。同院で応急処置を施された後、翌27日に中央小児病院に転送された。
少女が口にしたのは、商店のオーナーの息子が保管していた硫酸だったことがわかった。この男性はポンプなどの修理で生計を立てており、仕事のために硫酸を飲料ボトルに入れて保管していた。
少女は口内に激しい損傷を受けたほか、胃潰瘍を起こし、腹痛や嘔吐、高熱などの症状が続いている。
医師らは、硫酸などを誤飲してしまった場合はなるべくたくさんの水を飲むようアドバイスするとともに、国民に対して硫酸などの危険物を飲料ボトルに入れて保管しないよう呼び掛けている。