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保健省の26日と27日の発表によると、計3人が新たに新型コロナウイルスに感染していることがわかった。29日午前6時の時点で、ベトナム国内の新型コロナウイルス感染者数は計355人となっている。
海外からの入国者を除く国内での新規感染は74日間続けてゼロ人となっている。これまでに新型コロナウイルスによる死者は出ておらず、29日午前までに感染者の93%にあたる330人が回復済み。残る25人のうち、現在も陽性判定が出ているのは15人。
26日に感染が発表された353人目の感染者は、ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)が運航した帰国便で25日にカメルーンからホーチミン市タンソンニャット国際空港に到着した男性(31歳)。
この男性は24日にカメルーンを出発し、ナイジェリア、エチオピア、マレーシアを経由して25日にベトナムに入国し、ホーチミン市7区の集中隔離施設に移った。26日に新型コロナウイルスの検査を受けた、陽性と判明した。現在は同市クチ郡の仮設病院に入院している。
27日に感染が確認された354人目と355人目の感染者は、いずれも18日にクウェートから帰国した女性。入国後すぐに北部紅河デルタ地方フンイエン省の集中隔離施設に移り、検査を受けたがこの時点では陰性だった。26日の再検査で陽性となり、2人ともハノイ市の中央熱帯病病院に入院している。
最も重症化していた国内91人目の感染者であるベトナム航空の英国人パイロットの男性(43歳)について、在ベトナム英国大使館は外務省領事局および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防国家指導委員会に対し、7月12日にハノイ市を出発する英国行きの便での帰国を提案している。帰国時はベトナムの医療専門家も同行し、費用は保険会社が支払う見通し。なお、同便の復路は英国在住ベトナム人の帰国便となる。