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日本に留学したり技能実習生として働いている間に不幸にして亡くなった6人の遺骨がこのほど、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で仕事を失ったベトナム人21人とともに帰国した。
在日ベトナム仏教信者会会長の尼僧、ティック・タム・チーさんは、日本で暮らすベトナム人の相談相手となり、帰国を待つまで行き場をなくしたベトナム人に宿を提供している。チーさんによると、亡くなった6人にはそれぞれ心が痛む事情があるという。
1人は、富山県で働いていた技能実習生グエン・バン・ドゥックさん(男性・22歳)で、行方不明になってから1か月後に殺害された遺体が発見された。司法解剖後の遺骨がチーさんの寺に届いた。グエン・ティ・ニュンさん(女性・36歳)の場合は、チーさんの寺に行く約束をした翌日に事故に遭い死亡した。ニュンさんには2人の子供がいて、5年間一度も帰国していないことを気に病んでいた。
チーさんは、6柱の遺骨を家族の元に返すため、在日ベトナム大使館に連絡し支援を要請。寺に寄寓する21人と遺骨の帰国が実現した。