(C) vnexpress 写真の拡大. |
プラスチック製品の製造・販売を手掛ける天馬株式会社(東京都北区)のベトナム子会社で北部紅河デルタ地方バクニン省にある天馬ベトナム(Tenma Vietnam)が現地の公務員に現金を渡したと日本の報道機関が報じた問題で、公安省官房長官のトー・アン・ソー少将は2日午後に開かれた記者会見で、公安省が日本側と連絡を取り、情報提供を要請したことを明らかにした。
バクニン省警察も、公安省の指導のもとで天馬ベトナムから協力を得て捜査を急いでいる。
財政省はこれに先立つ5月25日、バクニン省の税関局と税務局の調査に乗り出し、翌26日に事件に関与したとされる税関職員と税務職員の計11人に職務停止処分を科している。
日本での報道によると、天馬ベトナムは2017年6月、税関局の職員から輸入部材の付加価値税の追徴金約4000億VND(約18億7000万円)の請求通知を受けた。同社幹部は本社社長の承認を得て、税関局の調査リーダーに20億VND(約930万円)を支払い、追徴金支払いを免れた。
さらに2019年8月の税務局の調査で法人税の追徴金178億VND(約8300万円)を課された際にも、同局幹部に30億VND(約1400万円)を支払い、追徴金は罰金などを含め5億6700万VND(約265万円)に減額されたという。