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道路拡張のために取り壊しの危機に直面していたハノイ市のバックマイ(Bach Mai)通りとミンカイ(Minh Khai)通りの交差点にある2つのプロパガンダ壁画が保存されることになった。壁画は2つとも画家のチュオン・シン氏が1980年代に制作したもの。
このうち1つの壁画はタイルと色ガラスを使った陶板壁画で、ホアンキエム湖にある亀の塔に向かって飛んでいくアオザイ姿の女性を模しており、シン氏の親族が引き取ったという。
もう1つの壁画はセメント造りに塗装が施されたズグラッフィート壁画で、ホアンキエム区が引き取っている。今後はチュオン・シン氏の息子のチュオン・タイン氏も参加して一部破損している部分の修復作業が行われ、コミュニティアートとして保存される予定。
2つの壁画は道路拡張のために取り壊されることになっていたが、建築家や歴史研究者らは歴史的価値があるとして、保存の必要性を訴えていた。