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プラスチック製品の製造・販売を手掛ける天馬株式会社(東京都北区)のベトナム子会社で北部紅河デルタ地方バクニン省にある天馬ベトナム(Tenma Vietnam)が現地の公務員に現金を渡したと日本の報道機関が報じた問題で、財政省は26日、税務職員と税関職員の計11人に職務停止処分を科したと明らかにした。
11人には、バクニン省税関局のチャン・タイン・トー局長、税務総局のファム・ディン・トゥオン部長(前職:バクニン省税務局副局長)が含まれる。
トー局長とトゥオン部長は、同社の通関後調査と税務調査に関する決定書に署名した2人。残る9人は調査団に参加していた職員ら。
事件を重く見た財政省は25日、直ちにバクニン省の税関局と税務局の調査に乗り出した。ディン・ティエン・ズン財政相は同日午後、国会議事堂の廊下でインタビューに応じ、「この問題はベトナムの経営・投資環境や税務・税関当局職員の汚職防止に関連するため、調査が完了し次第、結果を公開する」とコメントした。
日本での報道によると、天馬ベトナムは2017年6月、税関局の職員から輸入部材の付加価値税の追徴金約4000億VND(約18億7000万円)の請求通知を受けた。同社幹部は本社社長の承認を得て、税関局の調査リーダーに20億VND(約935万円)を支払って、追徴金支払いを免れた。
同社は、2019年8月の税務局の調査で法人税の追徴金178億VND(約8320万円)を課された際にも、同局幹部に30億VND(約1400万円)を支払って、追徴金は罰金などを含め5億6700万VND(約265万円)に減額されたという。