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国連環境計画(UNEP)はこのほど、低炭素ライフスタイルを促進する製品やサービスを提供するスタートアップ企業への支援を目的とした「2020年アジア太平洋低炭素ライフスタイルチャレンジ(The Asia Pacific Low Carbon Lifestyles Challenge)」で、ブータン、中国、インド、パキスタン、タイ、ベトナムの6か国の環境スタートアップ企業9社を選定、表彰した。このうち2社はベトナム企業だ。
表彰されたベトナム企業は、AYA Cup社とAiriot社。AYA Cup社は、プラスチックや発泡スチロール製の使い捨てカップに代えて、竹の繊維から製造した何度でも使えるカップを、協力するカフェに供給している。客は5万VND(約228円)の保証金を支払えばカップを持ち帰ることができ、使用後は別の協力店に返せば保証金の返還を受けることができる。
ベトナムでは、フードデリバリーやテイクアウトで排出されるプラスチックごみが年間27tに上るとされる。同社を創業したレ・トゥイ・リンさんは、プラごみの削減に貢献したいという思いからこの事業を始めたという。
一方、Airiot社は、ホテルやホームステイ市場を対象に、宿泊客が外出するとエアコンなどの電源が自動的に切れる節電設備を供給している。これまでに国内のホテルなど500室に導入されており、1か月の電力消費量が25~40%節約できるという。なお、表彰を受けた企業は、賞金1万USD(約107万円)と専門家によるアドバイスを受けることができる。