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ロシアのモスクワに本社を置くコンピュータセキュリティ会社のカスペルスキー(Kaspersky Lab)の統計によれば、2020年1~3月期に東南アジア6か国(ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ)の中小企業を狙ったサイバー攻撃が急増した。
従業員が50~250人の中小企業を標的にした電子メールによるフィッシング攻撃が、6か国の合計で前年同期比+56%増の83万4993件に達し、このうちベトナムは2.1倍の24万4663件に上った。攻撃の認定はウイルスを検知するための手法の一つであるヒューリスティック法(heuristic method)による。
フィッシング攻撃は、オンラインユーザーの不安な心理と感情に付け込んで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するトピックやフレーズを盛り込んで、ウイルスを仕込んだファイルを開かせたり、危険なウェブサイトに誘導したりしている。
ウイルスに感染すると、会社のインターネットシステムが損害を被るほか、個人情報や会社の財務情報や秘密情報などの重要データが漏洩する恐れがある。