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ホーチミン市のサイゴン川に架かる最古の橋で、トゥードゥック区とビンタイン区を結ぶ旧ビンロイ鉄道橋の解体工事が8日に始まった。
解体工事を担当するのは、地場ソンロー・サービス・トレーディング・コンストラクション・インベストメント(Song Lo Service Trading Construction Investment)。工期は40日間で、6月には解体が完了する見通しだ。
旧ビンロイ鉄道橋は、1902年にサイゴン川に初めて架けられた全長276mの鉄道橋で、118年の歴史を有する。水面から橋げたまでの高さがたった1.8mしかなく、高さのある船は橋の下を通過することができず、橋げたに船が衝突する事故も起きていた。
旧ビンロイ橋は老朽化が進んでいたため、2014年にこの橋の近くで新ビンロイ橋が着工された。2019年9月14日に南北統一鉄道が新ビンロイ橋を通過し、旧ビンロイ橋は117年に及ぶ使命を終えた。
ホーチミン市交通運輸局によると、旧ビンロイ橋の解体により、ホーチミン市と東南部地方の各省を結ぶ大型船での水上輸送が可能となり、ビンフオック省やビンズオン省から港への陸上輸送の削減につながると期待されている。
なお、新ビンロイ橋建設プロジェクトを管理する交通運輸省傘下の第7案件管理委員会は、ホーチミン市人民委員会との間で、旧ビンロイ橋のトゥードゥック区側の一部を保存することで合意している。