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新型コロナウイルスに感染しベトナム国内の病院で治療を受けている患者の中で最も重症な英国人男性(43歳、国内91人目の感染者)について、保健省医療評議会は7日に開かれた会合で、肺移植を検討中であることを明らかにした。
この男性はベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)のパイロットで、4月6日から1か月以上にわたり体外式膜型人工肺(ECMO)治療を受けている。
この男性は、免疫系が暴走するサイトカインストーム(サイトカインが過剰に産生され、正常な細胞まで攻撃されてしまう免疫反応)が起こっている。さらに肺が線維化し硬くなるなど、特に重症だ。
これまで5回の検査で陰性だったが、6日に行われたPCR検査で再び陽性と判定された。
保健省医療評議会によると、中国では重症患者の肺移植が行われており、特に早期の移植では治療効果が高いという。