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ホーチミン市疾病管理センターの統計によると、同市では4月末から5月初めの1週間におけるデング熱感染者が65人となり、それ以前の4週間の平均116人/週と比べて▲43.8%減少した。この1週間、市内ではデング熱による死者は出ていない。
全国で見てみると、年初から現在までのデング熱感染者は前年同期比▲70.1%減の6478人と大幅に減少した。
ホーチミン市では、4月末から5月初めの1週間で、手足口病や麻疹(はしか)などの感染症も顕著な減少をみせた。年初から現在までに確認された市内の麻疹感染者は前年同期比▲90%減の453人に留まっている。
各種感染症の流行が抑えられている要因としては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の一環としてテト(旧正月)明けから適用された教育施設の休校措置や社会隔離措置で、新型コロナ以外の感染リスクも低くなったことが挙げられる。
ただし、ホーチミン市および南部の各省・市では、これから本格的な雨季を迎えて、蚊や蚊の幼虫(ボウフラ)が発生しやすい環境となるため、今後はデング熱が流行する恐れがある。ホーチミン市では、4月末から5月初めの1週間で、デング熱の感染が確認された地域が前週比+2か所の計6か所となり、市保険当局はデング熱が発生した地域と周辺地域の消毒を行った。