イメージ画像 写真の拡大. |
ベトナム保健省の発表によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療を終えて回復した男性が5月1日朝に死亡した。男性は末期の肝硬変を患っており、これが死因だという。
死亡したのは、北部紅河デルタ地方ハナム省ビンルック郡ビンギア村在住の64歳の男性(国内251人目の新型コロナ感染者)。男性は4月上旬に新型コロナの陽性判定を受けて治療を行っていたが、その後に回復していた。
しかし、5月1日朝になって持病の肝硬変が悪化。医師らによる懸命の処置もむなしく、そのまま死亡した。男性は新型コロナ感染が分かった後、ハノイ市の中央熱帯病病院で隔離治療を受け、4月中旬までに行った4度の検査で陰性が確認されたため退院し、ハナム省総合病院で肝硬変の治療を続けていたという。
ハナム省総合病院が死亡した男性から検体を採取してウイルス検査を行ったところ、結果は陰性で、新型コロナによる肺炎などの症状も見られなかった。
なお、ベトナムでは5月5日午前の時点で累計271人の新型コロナ感染者が確認されており、このうち221人が退院。今のところ新型コロナが原因の死者は一人も出ていない。