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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防国家指導委員会は20日に開いた会議で、ベトナムは現在、PCR法(遺伝子増幅法)による新型コロナウイルスの検査について十分な体制が整っていると強調した。
具体的には、全国111か所の研究所で、リアルタイムPCR検査が可能な体制が整っており、このうち39か所が新型コロナに関する検査実施の認可を受けている。内訳は中央保健機関と各病院が22か所、疾病対策センターが14か所、保健セクター外の機関が3か所で、1日当たりのPCR検査実施可能件数は1万3000件。
ベトナム保健省は検査体制の拡充に向けて、全国の医療施設に40台の高速検査装置を設置した。さらに、ベトア株式会社(Viet A)が生産した新型コロナウイルスPCR検査キットを医療施設向けに10万キット配布する方針。また、新型コロナの検査を実施する各研究所でも海外から検査キットを調達するなどして検査体制を整えている。
なお、ベトナムでは21日午前の時点で新型コロナ感染者が累計268人確認されており、このうち214人が回復して退院済み。直近5日間は新規感染者が報告されておらず、国内では新型コロナ終息の兆しが見え始めている。