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南中部沿岸地方ダナン市の病院で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療を受けて退院した国内22人目の感染者(英国籍男性・60歳)が帰国のため、ホーチミン市に移った後、4月11日の検査結果で再び陽性判定を受けた。
これは、4月13日に行われたホーチミン市人民委員会とベトナム政府のオンライン会合で、グエン・タイン・フォン同市人民委員会主席が明らかにしたもの。フォン主席はこの席で、「最初の検査で陰性になったからといって、その結果だけで、この疫病を打ち破ったとは言い切れない」と警告した。
前述の感染者は、ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)ロンドン発ハノイ行きVN0054便でベトナムに入国した後に感染が確認された英国人観光客。3月8日から27日までダナン市の病院で治療を受けた後、検査で陰性となったため、退院となった。しかし、英国に帰国するため、ホーチミン市に移って空港で再検査したところ、再び陽性判定を受けたという。
同市COVID-19予防指導委員会によると、この感染者はダナン市で治療を終えた後、さらに14日間の隔離期間を経て、ベトナム航空VN125 便でホーチミン市に移動。空港近くのホテルに一泊して、4月12日に帰国の途に就く予定だった。
なお、同市疾病管理センターはタンビン区保健局と連携し、この英国籍男性と接触した34人を隔離して検査を実施。さらにベトナム当局はHVNと協力し、この男性の近くに座席を取っていた搭乗客らを探している。