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科学技術省と軍事技術学院は7日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止と医療従事者の安全確保を目的とした医療サポートロボット「ビボット1aモデル(Vibot-1a)」をお披露目した。
同日、科学技術相が設置した専門家チームがビボットの研究と製造の第1フェーズの結果を評価し、新型コロナウイルス感染症の隔離施設に導入するよう保健省に提案することで満場一致した。
ビボットは搭載されたセンサーで障害物を避けながら病院内を走行し、医療従事者に代わり食事や日用品、一般ごみ、医療廃棄物、洗濯物の運搬のほか、投薬を行う。また、ビボットは「道を開けてください」、「ありがとうございます」、「さようなら」などの音声や音楽を流すことも可能。積載荷重は100kg。
さらにビボットにはカメラが搭載されており、遠隔から通信回線を介して高画質・高音質のビデオで医療従事者と患者のコミュニケーションツールとしても使用できる。これにより医療従事者の感染リスクを最小限に抑えられる。ビボットの動きは全てコントロールセンターで制御されている。
ビボットは1基で医療従事者3~5人に代わることができ、院内感染のリスク低減のほか、人手と時間の削減により重患の対応に集中できるメリットがある。ビボットはハノイ市で新型コロウイルス患者の隔離・治療病院に指定されているバックタンロン病院で試験導入されており、評価を得ている。
軍事技術学院の研究チームはビボットの需要に直ぐに応じられるよう、量産が可能な企業と提携済みだという。