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2018年末に発覚したベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)における違反事件に関連し、公安省捜査警察局はこのほど、同行の元会長の息子であり、アンフーグループ(An Phu Group)の会長を務めていたチャン・ズイ・トゥン容疑者(35歳)を国際指名手配した。
これに先立ち2019年3月、トゥン容疑者は資産横領容疑で逮捕されたと報じられていたが、今回、国際指名手配を受けたことで、現在は国外に逃亡中ということが明らかとなった。
この事件では、トゥン容疑者の父親であり、同行の会長だったチャン・バック・ハー容疑者が、銀行活動に関する規定および銀行業務に関連するその他の活動に関する規定に違反した容疑で2018年12月に逮捕された。しかし、2019年7月に拘留中の同容疑者が原因不明の急死。死因は未だに明らかにされていない。
この事件は、BIDVがハー容疑者の指導のもと、適切な審査を行うことなく、アンフーグループ、ビンハー飼育(Binh Ha)など一族のペーパーカンパニーに対し多額の不正融資を行い、BIDV株主に1兆5000億VND(約71億円)の被害をもたらしたというもの。
なお、息子のトゥン容疑者はさらに別の事件で、1040万USD(約11億5000万円)をラオスに違法送金し、家族や知人の名義を借りて設立したペーパーカンパニーを介してBIDVのラオス子銀行であるラオ・ベト合弁銀行(LVB)に出資したマネーロンダリング容疑がかけられている。