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ホーチミン市でこのほど、同市連合若年科学技術開発センターの若手研究者と同市工科大学の専門家らの共同研究により開発された全身消毒ルームがお披露目された。
利用方法は簡単で、消毒ルーム上部の黄色いランプが点灯しているのを確認し入室する。センサーが人の入室を感知すると赤いランプが点灯し超音波噴霧システムにより電解水が噴霧される。消毒は30秒ほどで完了し青いランプが点灯すれば退室可能だ。超音波噴霧システムを使用しているため、濡れることなく消毒できるメリットがある。
また全身消毒ルームは組立てや解体、運搬が容易であるだけでなく、車いすにも対応可能なのが特徴。このため、病院やスーパーマーケット、駅のホーム、駐車場、空港、博物館、公共施設、学校、企業など多くの人が往来する場所での設置にも適している。若年科学技術開発センター長によれば、消毒ルーム1基の製造にかかる日数は3日間、昼夜を通して製造作業にあたると1週間に100基を製造することができるという。
但し、今回お披露目されたのは試験段階の消毒ルームで、今後もドアの自動化など改良を続ける計画。さらに、学校や病院など一度に大勢の利用需要が高い場所では複数人が横一列に並んで消毒できるような設計も検討中だ。今回お披露目された3基は同市連合と同市民族医学研究所に設置される。
消毒ルームで使用する電解水も同センターで生産し、同市実験分析センターでも検査済みのもので、これまでに724機関に3万0339Lを無料配布した。