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トー・ラム公安相は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防に関する同省のオンライン会議で、ベトナムに入国する際に健康申告をしない場合や虚偽の健康申告をした場合、隔離に従わない場合は厳格に処分するよう指示した。隔離措置を避けようとして、虚偽の申告をする事例が多発していることが背景にある。
入国時に虚偽の健康申告をした直近の事例として、国内で17人目の感染者となったN・H・Nさん(女性・26歳、ハノイ市在住)が挙げられた。Nさんはベトナムと英国のパスポートを所持して使い分けていたため、COVID-19の流行国扱いとなっているイタリアを訪れていたことがノイバイ国際空港の入国審査で発見されなかった。
ノイバイ国際空港出入国警察によると、英国はシェンゲン協定(国境検査なしで加盟国間を行き来することを許可する枠組み)に加盟しておらず、欧州連合(EU)からも離脱したが、今年の年末まではEU加盟国と同等の扱いになり、英国のパスポートを所持している人はEU域内をビザなしで移動できるという。
ハノイ市弁護士会所属のグエン・アイン・トム弁護士によると、健康申告を虚偽申告してCOVID-19の感染源となった場合、刑法240条の危険な感染症を拡散する罪による刑事責任を問われる可能性がある。