ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ベトナム経由で帰国の日本人、新型コロナ感染確認―名古屋~ホーチミン線の乗客ら71人隔離

2020/03/04 23:15 JST配信
(C) tuoitre
(C) tuoitre

 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)の航空機でカンボジアからベトナムを経由して日本に帰国した三重県在住40代の日本人男性が、中部国際空港(セントレア)の検疫所で新型コロナウイルス(COVID-19)に感染していることが確認された。この男性は日本時間4日13時30分ごろに新型コロナウイルス陽性と判明し、愛知県内の医療機関に搬送された。

 ベトナム保健省の情報によると、この男性は3日にシェムリアップ発ホーチミン行きVN814便(座席33D)でホーチミン市タンソンニャット国際空港に到着し、翌4日午前1時19分(ベトナム時間)出発のホーチミン発名古屋行きVN340便(座席2C)で日本に帰国した。

 保健省によると、この男性はタンソンニャット国際空港の外には出ていないが、3日22時30分ごろにビジネスクラスラウンジに立ち寄ったという。

 男性が搭乗していたVN340便の乗務員は、折り返しの名古屋発ホーチミン行きVN341便でそのままベトナムに戻り、4日13時55分にタンソンニャット国際空港に到着した。VN341便には乗客73人と乗務員12人が搭乗していた。

 VN341便がタンソンニャット国際空港に到着した後、乗客73人のうち51人(うち子供1人)と乗務員12人、グランドスタッフ8人が隔離施設に移された。残る乗客22人はマレーシアおよびカンボジア、ミャンマーへ乗り継ぐ予定で、別途隔離された。

 このほか、感染者の男性およびVN341便のグランドスタッフと接触があったとして、空港のセキュリティスタッフ2人とビジネスクラスラウンジスタッフ4人も隔離された。

 日本人男性のカンボジアでの動きについては、ベトナムと日本の当局が協力して調べている。保健省は、この男性はベトナムを経由しただけで接触も限られているとしながらも、警戒を高めて男性が搭乗していた便の全ての乗客・乗務員と、男性と接触のあった空港スタッフに隔離措置を適用した。

 日本の厚生労働省によると、この男性は2月16日に日本を出発し、ベトナム経由でカンボジアへ渡航。21日にフィリピンへ移動した。28日から再びカンボジアへ移動し、4日にタンソンニャット国際空港経由で日本に帰国した。

 男性は2月21日ごろから体熱感があり、3月2日には痰や息苦しさを自覚。3日に現地の病院を受診したが経過観察といわれ、4日に中部国際空港に到着後、息苦しさや咳などの症状で検疫所の健康相談室を自主的に訪れた。検疫所の医師が診察した結果、新型コロナウイルスの疑いがあるため検査を実施したという。

 なお、4日午後の時点で日本国内で確認された新型コロナウイルスの感染者は1001人、死者は12人となっている。

[Tuoi Tre 18:22 04/03/2020, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
米国、相互関税の上乗せ分90日間停止 ベトナムも対象 (18:03)

 ドナルド・トランプ米大統領は9日、貿易相手国に対する相互関税について、国・地域ごとに設定した上乗せ分を90日間停止すると発表した。一方で、一律10%の基本関税は維持し、中国に対しては追加関税を125%に...

アジア開銀、GDP成長率予想+6.6%で据え置き 相互関税が試練 (17:21)

 アジア開発銀行(ADB)は、先般発表した最新レポートの中で、2025年のベトナムの国内総生産(GDP)成長率予想を前回と同じ+6.6%で据え置いた。2026年の成長率については+6.5%と見込んでいる。これにより、2024年...

ベトナムとウズベキスタン、包括的協力強化へ 国会議長が会談 (16:06)

 チャン・タイン・マン国会議長は8日、ウズベキスタンの首都タシケントでヌーリッディーンジョン・イスマイロフ(Nuriddinjon Ismailov)下院議長と会談し、両国関係の発展と包括的な協力の推進で一致した。  ...

200年の歴史を有する毒ヘビ養殖村、高収入も危険と隣り合わせ (6日)

 ハノイ市の北西約50kmに位置する北部紅河デルタ地方ビンフック省ビントゥオン郡ビンソン村は、「ヘビ養殖村」として知られている。この村は、ベトナムの毒ヘビ(コブラ)の一大産地となっている。  高齢者の...

虚偽広告で人気インフルエンサーら逮捕、ミスコン女王も出国禁止に (15:59)

 公安省は4日、成分を偽装した食品の製造と顧客に対する詐欺の疑いで、人気インフルエンサーを含む5人の容疑者を逮捕したと発表した。5人は刑事法第193条と第198条に抵触して逮捕され、捜査を受けている。  ...

タイ小売最大手セントラル、ベトナム事業売上が微減 競争激化で (13:44)

 タイの小売最大手セントラル・グループ(Central Group)の小売子会社であるセントラル・リテール・コーポレーション(Central Retail Corporation)が発表した2024年財務諸表によると、同年のベトナム事業による売...

バクニン省:建設中のザービン空港、旅客処理能力大幅引き上げ (13:33)

 建設省は、初の人民公安の空港として北部紅河デルタ地方バクニン省ザービン郡(huyen Gia Binh)で建設中のザービン国際空港の開発マスタープランを調整した。  同空港は、年間旅客処理能力を2030年までに当...

クオン国家主席、ブルンジ大統領と会談 協力文書2件締結 (13:23)

 ルオン・クオン国家主席は4日、外交関係樹立50周年(1975年4月16日~2025年4月16日)に合わせてベトナムを公式訪問したブルンジのエヴァリスト・ンダイシミエ大統領と会談した。  クオン国家主席は、今回の訪...

海苔の小善本店、ベトナム工場新設 25年秋竣工 (12:50)

 乾海苔の仕入販売などを手掛ける株式会社小善本店(東京都台東区)は2025年秋、東南部地方ドンナイ省のロンドゥック工業団地でベトナム工場「小善フーズ・ベトナム(KOZEN FOODS VIETNAM)」を竣工する。  中国...

キャスター、ベトナム子会社をホーチミンに設立 (12:10)

 リモートアシスタントをはじめとした人材事業運営を手掛ける株式会社キャスター(東京都千代田区)は8日、事業のさらなる成長と技術開発の強化を目的として、ホーチミンに同社100%出資の海外子会社を設立した。 ...

チン首相、訪越のスペイン首相と会談 協力促進で一致 (6:56)

 ファム・ミン・チン首相は9日、ベトナムを訪問しているスペインのペドロ・サンチェス首相と会談した。双方は、包括的・戦略的パートナーシップへの格上げを目指して両国関係を促進することで一致した。  両...

スタンチャート銀、25年GDP成長率予想+6.7%で据え置き (6:11)

 英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)は、ベトナムのマクロ経済に関する最新レポートの中で、2025年におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率予想を2月の予想に続き+6.7%で据え置いた。ま...

3月のベトジョー記事アクセス数ランキング (5:27)

 VIETJOベトナムニュースが3月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:世界で最も治安がいい国ランキング、ベトナムは55位 日本9位

3月のベトジョー記事10選:ミャンマー地震で緊急援助など (5:02)

 ミャンマー中部で大きな地震が発生し、ハノイ市やホーチミン市でも揺れが確認されました。ベトナムはミャンマーに30万USD(約4400万円)の緊急援助を行うともに、救助隊を派遣しました。  また、2024年12月22...

1~3月期の新規設立企業3.6万社、前年同期比▲4%減 (4:55)

 統計総局(GSO)が発表したデータによると、2025年1~3月期に全国で新規設立された企業は前年同期比▲4.0%減の3万6400社、登録資本金の合計は同+1.3%増の356兆7520億VND(約2兆円)だった。同期における1社当たり...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved