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世界中で新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るう中、ハノイ市のアンチャック(An Trach)通りやハオナム(Hao Nam)通りでは生搾りのオレンジジュースが露店で爆売れしている。
オレンジはビタミンと抗ウイルス作用があるポリフェノールが豊富なことで知られ、生搾りのオレンジジュースが抵抗力を高めると言われ人気を集めているのだ。
ハノイ市ではオレンジジュースは夏の暑い時期によく飲まれるが、普段ならまだ肌寒い今頃の季節にはあまり飲まれない。ところがコロナウイルス対策の特需で、自転車のカゴに山盛りのオレンジを入れて売り歩く行商の姿や、大量にオレンジを買い求める客の姿が各地で見られる。
アンチャック通りでオレンジを売る行商の女性は、果実のままや搾りたてオレンジジュースを詰めたペットボトルを売っている。ここ最近の販売量は1日80~100kgで通常の5~6倍に相当する。売上高は1日200万~300万VND(約9700~1万4600円)。
オレンジは東北部地方トゥエンクアン省や同ハザン省から低価で仕入れている。オレンジ1kgで500mlのオレンジジュースが搾れ、330mlのペットボトルに入れ1本1万5000VND(約73円)で販売している。なかにはペットボトルを20~30本まとめ買いする客もおり、夕方4時には完売し、翌朝分の予約が入ることもあるという。