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中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連し、北部紅河デルタ地方ハナム省タインリエム郡(huyen Thanh Liem)にある韓国系企業JYハナム(JY Ha Nam)の工場で15日(土)と17日(月)の両日、工場労働者2500人による大規模なストライキが発生した。これは、中国人労働者の職場復帰に抗議するためのもの。
JYハナムはこれに先立ち、会社の掲示板で中国人労働者の職場復帰について発表。これを受けた、ある工場労働者が「中国人労働者の職場復帰に断固反対する。彼らが職場復帰した場合は、我々ベトナム人労働者は職場を放棄する」との内容の張り紙を掲示板に張り付けた。
その後、同社は問題の張り紙を張った工場労働者の解雇処分を決定。これが今回の大規模ストライキの引き金となった。事態を重く見た同省人民委員会と労働連合会の責任者は17日、同工場を訪れて話し合いの席を設け、双方に聞き取り調査を行った。
工場労働者らはこの席で、◇中国人労働者の職場復帰、◇張り紙を張った工場労働者に対する不当な解雇処分の撤回、◇ベトナム人労働者を見下す中国人管理職の侮辱的態度の改善、◇工場労働者の権利保護などについて訴えた。
一方の会社側は、1月29日までにベトナムに戻った中国人労働者45人は隔離措置を受けて、うち14人が既に隔離期間を終えており、職場復帰の条件が揃っていると主張。今後戻ってくる中国人労働者についても、条件を満たせば、順次受け入れる方針だと述べた。
なお、会社側の責任者は、この席で工場労働者らの意見に耳を傾け、数日中にそれぞれの要求に回答することを約束した。