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東北部地方クアンニン省人民委員会は11日、ドイツのクルーズ会社が所有・運航するクルーズ船「アイーダ・ヴィータ(Aida Vita)」のハロン湾への入港を許可しない決定を下した。理由は、中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(nCoV)の感染拡大を防止するためだ。
同クルーズ船にはヨーロッパからの乗客1116人が乗っており、うち95%がドイツ人だ。1月17日にインドネシアのバリ島を出発し、9か所の港に寄港したが、中国の港には立ち寄っていない。
このクルーズ船は、2月13日にハロン港に入港し、15日に南中部沿岸地方ダナン市、17日に南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市、18日にホーチミン市に着く予定だった。
このほか、複数のクルーズ船がベトナムへの寄港をキャンセルすると発表しており、ベトナムの観光業界も大きな打撃を受けている。
なお、船内で新型コロナウイルスの集団感染が発生し横浜港に停泊している大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」では、16日時点で355人の感染が確認されている。同クルーズ船は、1月末にベトナムを訪問し、北中部地方トゥアティエン・フエ省のチャンマイ港(cang Chan May)とクアンニン省のハロン湾に寄港している。