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中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(nCoV)の感染拡大がベトナムの観光業界に大きな打撃を与えている。
中国人だけでなく、その他の国々の外国人、そしてベトナム人によるツアーのキャンセルが相次いでいる。2020年1月23日から31日までのテト(旧正月)期間中にハノイ市を訪れ市内の宿泊施設に滞在した外国人観光客の数は▲13%減少し、特に中国人は▲47%も減少した。
ハノイ市に本拠を置く旅行会社キムリエン・トラベル(Kim Lien Travel)によると、ツアーのキャンセルが1万人にも達しているため、スタッフの一時休業を余儀なくされているという。
各地方では開催中または開催予定を問わず、全ての祭りを停止・中止することとなっている。歴史的遺跡などの観光スポットについて、政府から一時閉鎖の方針は出されていないが、地方当局は状況に応じて一部を閉鎖している。
ハノイ市では、同市人民委員会が4日に文廟やホアロー収容所、タンロン遺跡、ベトナム民族学博物館、ホアンキエム湖周辺の歩行者天国などの一時閉鎖を決定した。