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ベトナム保健省は4日午後、中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(nCoV)について国内10人目の感染者を確認したと明らかにした。この患者は、武漢に渡航しておらずヒトヒト感染とみられる。
今回新たに確認されたのは、ビンフック省ビンスエン郡(huyen Binh Xuyen)のタンロン工業団地にある日系企業のベトナム子会社に務める女性従業員(23歳)の家族。この女性従業員は、武漢で研修を受けて帰国した8人のうちの1人で、帰国後の1月25日に発症して30日に陽性判定を受けていた。
同社は2か月前に従業員8人を研修のため武漢へ派遣し、1月17日に中国南方航空(China Southern Airlines)の便で広州からハノイ市へ全員一緒に帰国。1月末の検査で4人が陽性判定となって病院で隔離治療を受け、残る4人は経過観察となっていたが、4日午前になって新たに1人の感染を確認。これで渡航組のうち5人が感染していたことになる。
国内10人目の感染者となったのは、研修渡航組のうち陽性判定を受けていた女性の家族。この女性は帰国後、実家に数日帰省しており、家族の者とは濃厚接触していた。ベトナム国内で確認された新型コロナウイルスのヒトヒト感染としては、最初の感染者となった中国人親子に次いで2例目となる。