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グエン・スアン・フック首相は1日、中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(nCoV)の感染による肺炎の流行を発表する首相決定を公布した。
ベトナム国内では、3日午前8時の時点で感染者数が8人となっている。新規で感染が確認された3人のうち1人は南中部沿岸地方カインホア省のホテルで受付業務をしている25歳の女性で、1月31日に新型コロナウイルス陽性と判明した。
別の1人は米国から武漢経由でホーチミン市タンソンニャット国際空港に到着した73歳の米国人で、約2週間の滞在の後、1月31日に新型コロナウイルスに感染していることが明らかになった。
また、3日午前には北部紅河デルタ地方ビンフック省ビンスエン郡(huyen Binh Xuyen)に住む29歳のベトナム人女性が新たに感染していることが確認された。この女性は1月30日に感染が発表された患者3人と同じ日系企業の従業員で、同3人とともに武漢で研修を受けた後に帰国していた。
なお、ベトナム国内で新型コロナウイルスに初めて感染した患者としてホーチミン市チョーライ病院に入院していた中国人親子2人はいずれも完治したことが確認されている。
首相による流行の発表に伴い、関連機関は警戒を強化し、各施設で消毒を行うほか、公安や軍の施設も利用し、仮設病院を設けるなどして感染疑いのある人々の特定、隔離、治療などに当たる。
感染拡大対策の一環として、グエン・スアン・フック首相はこれに先立つ1月30日、中国人への観光ビザの発給の一時停止、越中間の労働者派遣や旅行手配の一時停止、越中国境における商取引の制限など一連の緊急措置を指示した。