(C) thanhnien 写真の拡大. |
ホーチミン市人民委員会はこのほど、悪化する大気汚染の緩和に向け、同市交通運輸局が策定の許可を求めていた中古バイクの排ガス検査制度の試行案について、策定を承認した。
これによると、同局はベトナムバイクメーカー協会(VAMM)および交通運輸局科学技術研究所と協力して、同市における中古バイクに対する排ガス検査制度を策定し試行案を提案する。
また、同市情報通信局、資源環境局、1区人民委員会、フーニュアン区(quan Phu Nhuan)人民委員会は、交通運輸局と協力し、同事業について情報周知を行う。
2019年中頃の時点で同市のバイク台数は、自動車台数の10倍に相当する約810万台に上っている。深刻な大気汚染を引き起こす、古い排ガス規格の「EURO2」を基準としているため、ベトナムにおけるバイクは大気汚染の主な原因の一つと考えられる。
バイクは自動車と違い、定期的な車検が義務付けられていないため、登録後の管理が徹底されていないのが現状。法律が整備されない限り、バイク所有者に対して排ガス検査を義務付けることは出来ないが、同事業は市民に排ガス検査の必要性を広く認識させるだけでなく、法整備に向けた第一歩となる見通しだ。