イメージ画像 写真の拡大. |
ホーチミン市人民委員会はこのほど、同市の「2019~2025年電子健康記録(Electronic Health Record=EHR)実施計画」を公布した。市民の健康管理業務の強化を狙いとしている。
同市人民委は保健局に対し、情報通信局や財政局、統計局、司法局、市警察と協力して、市民全員のID番号の付いたEHRを作成し、健康に関する基本データを収集するよう指示。その後、保健省の規定を満たしたEHR用ソフトウェアを選定するよう求めた。
計画によると、各関連機関は個人の健康データをEHRシステムに入力し、市民全体の健康に関するビッグデータを作成。ビッグデータを分析して市民の健康や疾病の状況について評価、報告する。また、人工知能(AI)を活用して今後の健康状況の変化を予測し、それを参考に状況に応じた対策を立案する。
市人民委は、関連機関の幹部や医療分野の専門家などからなるEHR実施指導委員会を設置。各医療施設は患者の健康や病歴、治療履歴などをEHRシステムに入力する責任を負う。当面は基本的データの収集を行い、2025年までにEHRシステムへのデータ入力を完了する予定だ。