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ベトナム共産党政治局は、2045年までを視野に入れた2030年までの北中部地方トゥアティエン・フエ省の開発計画に関する決議を採択した。
決議によると、2021年~2025年の域内総生産(GRDP)を年平均+7.5~8.5%とするほか、地方予算をバランスの取れた状態にすることを目標とし、2025年に省から中央直轄市に格上げする。
現在のフエ市にあたるフースアン京(Phu Xuan=富春)は、ベトナム最後の王朝であるグエン(阮)朝(1802~1945年)の都として栄え、グエン朝時代の宮殿など数々の歴史遺跡が残っている。
ベトナムが南北に分断されていた時代は、1975年まで存在したベトナム共和国の北端近くに位置する大学都市として知識人が多く集まった。フエ市は教育だけでなく、1894年の設立でベトナム初の西洋医学病院として知られる国立フエ中央病院を有する中部の医療の中心地ともなっている。
国立フエ中央病院は特に臓器移植手術に秀でており、ハノイ市のバックマイ病院、ホーチミン市のチョーライ病院と肩を並べる国内最高レベルの病院として知られる。
政治局は、トゥアティエン・フエ省を開発する上で既存の強みを活かし、観光、教育・科学技術、医療の各分野への投資を強化するほか、ハイテク産業、ハイテク農業にも注力する方針を示した。