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ハノイ市を流れるトーリック川での水処理問題で、同市人民委員会のグエン・ドゥック・チュン主席の発言に対して反論コメントを発表した株式会社日本環境ビジネス機構(JEBO)は10日、「チュン主席の発言内容は正しかった」とし、同主席と同市人民委員会に謝罪した。
チュン主席は今月6日、JEBOが日本のバイオリアクター技術「Nano-Bioreactor」を活用した水処理システムをトーリック川で試験的に導入したことについて、「同社は市の許可を得ないうちに実施した」と発言。これに対しJEBOは翌7日、同市人民委通知第142号/TB-VPで許可を得ていたと反論した。
しかしJEBOが同通知を精査したところ、市が許可したのは日越環境改善株式会社(JVE)と日本人専門家に対してであり、JEBOが自主的に実施した水処理試験は市の許可を得ていなかったことが判明したとし、「チュン主席の指摘は事実だった」と認めた。
チュン主席の6日の発言は、市民との対話集会の場で出たもの。市は環境分野での研究や投資を歓迎するとし、トーリック川での水処理試験提案を評価した上で、JEBOは情報発信の仕方などについて市からの要求を守っていないと批判していた。