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ハノイ市人民委員会はこのほど、同市人民評議会が決議した「2017年から2020年の交通渋滞と大気汚染の緩和に向けた市街地交通手段の管理強化および2030年までのビジョン」の中間結果を報告した。それによると、市は現在、三輪車によるヒト・モノの商業輸送とシクロの活動を禁止する方向で検討している。
戦傷病者と身体障がい者が三輪車で交通に参加する場合は事前に登録が必要となり、技術的、環境的に安全であることを証明しなければならない。法務局は現在、専門家に意見聴取を行っており、案がまとまり次第、人民委員会に提出する。
これに先立ち、同市交通運輸局は関連当局および機関に対して、シクロの活動を禁止した場合の社会経済的な影響について意見を求めていた。シクロは市内の観光活動に密接に関係しているため、禁止の合意を求めるのは難しいとの意見が出ていたが、これに対して、交通運輸局は「シクロの禁止は策定段階」と回答していた。
市交通警察は最近、シクロ約100台の営業について各観光会社に許可したばかりだが、シクロは依然として観光客からの需要が高く、無許可で営業するシクロの数が多すぎて現場は混乱しており、管理は困難だという。現在、旧市街地とホアンキエム湖周辺だけでも400台余りのシクロが活動している。
また、シクロについては、守るべきベトナムの文化であるという意見も根強い。ある観光会社の社長は、「シクロはハノイの伝統文化。30年前は、現在のタクシーのように市民にとって重要な交通手段だった。それが今では、市民は誰もシクロに乗らない。体験談として一度乗るかどうかだ。したがって、シクロの現在の役割は外国人観光客の輸送がメイン。ハノイでは、シクロの存在が交通渋滞に大きな影響を与えるとは思えない」と反論した。