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米国国際開発庁(USAID)は5日、ベトナム国防省から東南部地方ドンナイ省ビエンホア空港西側の敷地37haの引き渡しを受けて、ダイオキシンの除染プロジェクトを開始した。まずは土壌の汚染状態を調査し、除染計画を作成する。ダイオキシンが外部に流出しないよう措置を施した後で、除染作業を実施する。
10年かけて50万m3の汚染土壌を処理する予定で、第1期の2025年までの5年間で15万m2を処理する。費用総額の3億9000万USD(約424億円)は米政府が援助する。チュオン・ホア・ビン副首相は国防省に対し、関係省庁や地方政府と協力してプロジェクトの円滑な進展を補助するよう指示した。
ビエンホア空港はベトナム戦争中に米軍が大量の枯葉剤を保管していた場所で、1969年12月から1970年3月までの期間に4回の事故が発生し、計2万7500lの枯葉剤が流出した。専門家は、ダイオキシン汚染が世界で最も深刻な地区と指摘している。
USAIDは同日、有害化学物質の被害克服と環境に関する国家行動センターとの間で、8省で暮らす身体障害者の支援のために6500万USD(約70億7000万円)を援助する合意書を締結した。資金は、身体障害者向けのヘルスケアや、リハビリサービスシステムの能力増強、社会サービスの向上などに充てられる。