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ホーチミン市人民委員会は、同市1区にあるベンタイン市場とサイゴン鉄道運輸会社(Saigon Railway Transport)本社、ベンタイン市場前のロータリー(クアックティチャン広場)を、文化・歴史・建築的に価値のある建造物として保存することを承認した。
同市人民委員会は、スペインのイドム・インジェニエリア・コンスルトリア(Idom Ingenieria Consultoria)のコンサルティングのもと、同市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)のベンタイン中央駅の都市地下空間設計に関するコンペティションを実施し、各案について研究を行った。
メトロ1号線案件では、ベンタイン中央駅および同駅から市民劇場(オペラハウス)駅までを結ぶレロイ(Le Loi)通り沿いの全長515mの区間に、線路と地下街「ベンタイン地下商業施設」を建設する案が検討されている。この案が展開される場合にも、地上にあるベンタイン市場とサイゴン鉄道の本社は取り壊されることなく現在のまま保存されることになる。
クアックティチャン広場は公共広場として残され、ファムホンタイ(Pham Hong Thai)通りとハムギー(Ham Nghi)通りの中継地となる。クアックティチャン広場の地下は4フロアで、レロイ地下通りとつながる地下1階部分は中央駅広場と商業施設、地下2~4階はメトロの乗降や機械設備などの駅機能を有する空間となる。
レロイ地下通りはグエンフエ(Nguyen Hue)通りの歩行者天国にも繋がるほか、市民劇場駅の東側のバーソン(Ba Son)エリアや9月23日公園へも繋がる見込みだ。