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ホーチミン市人民委員会は同市交通運輸局に対し、テクノロジー・セキュリティ・マネー・グローバル(Technology Security Money Global、ハノイ市)と協力して人工知能(AI)を駆使した監視カメラを市内の通りに設置することを承認した。
これにより、ナムキーコイギア(Nam Ky Khoi Nghia)通り、パスツール(Pasteur)通り、ファムゴックタック(Pham Ngoc Thach)通り、ハイバーチュン(Hai Ba Trung)通りとそれぞれ交差する、ディエンビエンフー(Dien Bien Phu)通りの各交差点にAI監視カメラを設置する。
同社のベトナム人技術者が開発したこのAI監視カメラシステムは、交通に参加する車両の種類や交通量のデータ収集・分析、自動ナンバープレート認識、信号無視や逆走、違法停車・違法駐車などの交通違反の摘発を可能とする。データは管制センターに自動送信され、市内の交通整備の最適化、交通違反摘発の効率化に貢献するものと期待される。
同システムはさらに、強盗や火災、冠水のデータを収集するほか、大気中酸素濃度・水銀濃度や粉塵などの環境観測データも収録してサーバーに送信する。
同社はその一環として、市バス10台にもAI監視カメラを試験的に設置する。バス利用者数など乗客の行動パターンデータを収集・分析し、バス内のスリ摘発などにも活用する。
試行期間は6か月。事業開始から試行期間終了までの費用は同社が全額負担する。
同社は既に、東南部地方バリア・ブンタウ省でこのAI監視カメラシステムの試行に成功している。同省当局はシステムを評価し、広範囲への設置を検討中だ。