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ホーチミン市の男子中学生が、ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)上で韓国の男性ヒップホップグループ「防弾少年団(BTS)」を侮辱したことで学校から停学処分を受けていたことが明らかとなった。
タンビン区12街区にあるゴークエン中学校(THCS Ngo Quyen)の3年生(日本の中学2年生に相当)N・H・M・Q君はフェイスブック(Facebook)でBTSを侮辱するためのアンチ向け専用ページを作り、汚い言葉と映像を使って誹謗中傷を繰り返していた。
BTSのベトナム人ファングループから副校長とQ君の保護者に脅迫のメッセージが届いたことで、Q君がページを管理していることが周囲に知られることになり、学校側は保護者との面談を経て、Q君を4日間の停学処分とし、2019-2020年度前期の学習態度の評価を「可」または「不可」とすることを決定。学校はさらに、事態の深刻さを理解させるため、Q君に公開謝罪を求めた。
Q君は5日午後、全校生徒と教師・職員が揃った中で、謝罪文を読み上げ、この中で「BTSを侮辱したことを深く反省しています。どうか許してください」と謝罪の言葉を述べた。
グエン・ゴック・トゥ副校長はインタビューに応じて、「侮辱した相手が有名人であるかどうかは関係がない。SNS上で誰かを貶める行為は許されることではない。彼の行いは、校則だけでなく、サイバーセキュリティ法に違反するものだった。今回の処分はQ君を守るためでもある」とコメントした。
停学処分を受けたQ君だが、停学期間中も登校し、クラスメイトからノートを借りて風紀室で授業内容を書き写さなければならないという。学習態度の評価については、態度に改善が見られれば、見直しを検討する方針。
なお、ベトナムの学校の学習態度評価には「優」、「良」、「可」、「不可」の4種類がある。年度通年で学習態度の評価が「不可」の学生は留年することになる。