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ホーチミン市ビンタイン区(quan Binh Thanh)にある国内最高層ビル「ランドマーク81(Landmark 81)」で30日夕方、成人男性2人を人質にした立てこもり事件が発生し、数十人もの特殊警察が出動して周囲は一時騒然となった。
事件が起きたのは、43階に入居する某会社オフィスで、薬物使用により錯乱状態となった同社の会長グエン・ホアン・フィー・ダット容疑者(男・29歳、タンフー区在住)がスタッフ2人を人質にとってオフィスに立てこもった。
同社で社長を務めるL・H・Tさん(男性・42歳、フーニュアン区在住)が事件当日の午後2時ごろ、オフィスを訪れてダット容疑者に退職の意向を伝えたが、却下されたたため、口論となった。激高したダット容疑者がTさんに襲い掛かって目のあたりを負傷させた。
暫くの間、オフィス内に閉じ込められていたTさんだったが、隙を見て外に逃げ出し警備員に通報。応急手当を受けた後、午後4時ごろに警察に被害を届け出た。
Tさんが逃げ出したことに逆上したダット容疑者はその後、オフィスのドアを施錠して、別の男性スタッフ2人を人質にとって立てこもった。このうち1人はダット容疑者に刃物とコップで攻撃されて頭部と腕を負傷した。
通報を受けた警察は説得を試みたが、錯乱状態になった同容疑者が警察を挑発して人質にも危害を加える可能性が出てきたため、午後9時ごろに特殊警察による強行突入に踏み切った。突入は無事成功して容疑者の身柄を拘束。人質も無事救出した。なお、逮捕後に行った麻薬検査では、容疑者から陽性反応が認められた。