(C) Lao dong 写真の拡大. |
ベトナム現地時間30日午前1時に南シナ海で発生した台風5号(アジア名:マットゥモ、日本では台風22号)が、同日夜に南中部沿岸地方クアンガイ省から同カインホア省にかけての地域に上陸した。同地域の養殖業者は過去の台風被害の経験から、早めの対策を講じた。
カインホア省バンニン郡は、2017年11月に上陸した台風12号(アジア名:ダムレイ、日本では台風23号)で、最も大きな被害を受けた。同省人民委員会のダオ・コン・ティエン副主席は30日朝、同郡での対策状況を現地で確認した。
同郡バンザー町の養殖業者フイン・バン・ドゥオックさんは、4つのケージでシマガツオを養殖している。収穫するにはまだ日数が足りず安値になるが、台風の上陸前に全て売ることにした。同地方の養殖業者は30日正午までに、約4万の養殖用ケージを安全な場所に移し終えた。また、午後4時までに養殖に従事している労働者約2700人が、陸地に避難するよう命令を受けた。
南中部沿岸地方フーイエン省ドンホア郡のブンゾー地区でも、多くのロブスター養殖業者が収入減を覚悟した上で早めに出荷した。養殖用ゲージは安全な場所に移動し、労働者約270人も避難命令を受けた。フーイエン省ソンカウ町でも同様の対策が取られた。