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財政省税関総局は28日に会合を開き、ベトナム製を装って中国製の製品を国内外で販売していた疑いが持たれている地場電機メーカーのアサンゾ・ベトナム(Asanzo Vietnam)の調査結果を発表した。
この会合には科学技術省、商工省、ベトナム商工会議所(VCCI)、最高人民検察院など関連機関の代表者も出席し、偽装品不正取引・密輸密売防止国家指導部(第389指導部)の委員を務めるグエン・バン・カン税関総局長の主催のもとで意見を交換した。
税関総局は調査の結果、アサンゾに、◇消費者を騙したこと、◇ベトナム製を装って海外の製品を販売したこと、◇商標偽装、◇脱税の4件の違反があったと結論付けている。
アサンゾは、日系シャープの香港合弁会社だったSharp-Roxy (Hong Kong)との間で電子製品購買や技術移転に関する事業提携契約を2017年1月24日付けで結んだとし、「日本の技術の集大成」の宣伝文句を使っていた。しかし、調査の結果、契約時点でSharp-Roxy (Hong Kong)は既に存在しておらず、アサンゾとSharp-Roxy (Hong Kong)の間に決済などの取引もないことが確認された。
また、アサンゾが生産していた製品は、海外(中国)から半製品を輸入して単純な組み立てを施しただけのものであり、海外調達率は98~99%にも達し、現地調達率はわずか1~2%程度だった。それにもかかわらず、アサンゾは「Made in Vietnam」のタグを付けていた。
さらに、アサンゾが別の会社の商標「Asano」を模倣したロゴなどを無断で使っていたことも確認されている。脱税については、これに先立ちホーチミン市税務局が調査を完了し、付加価値税(VAT)、特別消費税(SCT)、法人税、個人所得税の脱税行為があったと結論付けている。
税関総局は関連機関の調査結果と意見をまとめた上で、30日までにグエン・スアン・フック首相に最終的な調査結果を報告する。