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北中部地方ゲアン省警察は26日、不法出国手配事件を相次いで摘発したことを明らかにした。
オーストラリアへの不法出国を手配したとされる事件では、チャンフン(Chan Hung)留学コンサルティング訓練センター(ハノイ市タインスアン区)の社長レ・ズイ・アイン容疑者(男・40歳)、チャン・ティ・タイン容疑者(女・60歳)、ホー・ティ・ハン容疑者(女・54歳)、チャン・ティ・ハー容疑者(女・45歳)の4人がいずれも刑事法第349条に触れたとして逮捕され、不法出国・不法滞在の手配・仲介容疑で捜査を受けている。
同センターは海外への労働派遣の認可を受けていないにもかかわらず、2015年から2019年にかけてオーストラリアに労働者を派遣すると謳い、約400人から少なくとも10万USD(約1100万円)の手数料を徴収していた。400人はいずれもオーストラリアに渡航していない。
別の不法出国手配事件では、同省警察が「ロアン」という女の行方を追っている。ロアンは、ゲアン省イエンタイン郡(huyen Yen Thanh)に住むV・T・Lさんのフランスへの渡航を支援したとされ、同じく不法出国・不法滞在の手配・仲介容疑を持たれている。Lさんはフランスに渡航した後、偽造ビザを使っていたことが発覚し、強制送還された。
同省警察が事件の摘発に踏み切った背景には、英国で23日未明にベルギーより到着した冷凍コンテナ内から39人の遺体が見つかった事件で、少なくとも24人のベトナム人が含まれていた可能性が高いと判明したことがある。